一般企業で働く際に言われるのが、「三年間は同じ場所で我慢をした方が良い」という言葉です。
これは転職ばかりを繰り返していると、「すぐに辞めてしまう」という印象を相手に与えてしまい、次の就職先が見つからなくなる事を危惧してよく言われます。
ですが、保育士に関して言えばどうでしょうか?
割と3年以内に離職している率も高い保育士ですが、2年で辞めるのは大丈夫なのでしょうか。
今回は2年で辞めても良いのか、退職金などの問題も絡めて見ていきましょう。
保育士2年目にありがちな悩み
では、2年目で何故辞職を考えるのか、ここでは2年目で抱きやすい悩みについて迫ります。
一番は結婚・妊娠による退職です。仕事にも慣れてきて、少しずつ他の事にも興味を移す余裕が出てきた時に、結婚・妊娠について考える人が増えます。
結婚・出産に関しては勿論その人のタイミングですし、やりたいと思った時にするべき事です。
ですが、残念ながら保育所の中では暗黙の了解で、保育士を辞職する流れに持って行く所もあるのです。
何故かというと、保育士の待遇の悪さ、現場の資金不足が挙げられます。
保育士が結婚・妊娠をしたとなると、その代わりの保育士が必要となります。そして、当然保育士は産休に入ります。
しかし、産休となると休んでいる間も給与が発生するので、産休の保育士+代替の保育士の給与を払わなければいけなくなります。
大きなグループ運営を行っている所や、産休・育休が保証されている園では問題ありませんが、認可保育所でも経営がぎりぎりな所、無認可保育所ではとてもそんなお金はありません。
そこで、周りから圧力を掛けられたり、遠回しに退職を勧告されてしまうのです。
本来ならば違法な事ですし、あってはならない事ですが、これも保育士業界にお金がない故に起こる悲しい真実です。
退職金について
では、そうなった時の退職金はどうなのでしょうか?
実は、退職金に関しても、園によってバラバラです。
2年目でも退職金を支払ってくれる園もあれば、退職金自体がない園、退職金ではなくお祝いとしてお金をくれる園など様々です。
やはり必ずくれるとなると、大手のグループ企業が運営している保育所や、大規模な運営を行う保育所です。
また、求人時に退職金を必ず出すと書いてある所も出してくれるので、求人票はしっかり確認し、面接の際にでも退職金の有無、年数について尋ねてください。
退職金を貰える園に折角なら行きたい…そんな時は!
これから結婚・妊娠を控えているとなると、当然お金がかかります。
少しでも退職する際にお金が貰える方が嬉しいですし、折角働くならば2年目からでもしっかり退職金を支払ってくれる園で働きたいですよね。
では、どうやって退職金のある園を探すのでしょうか?
一番お勧めなのは、保育士専門の転職エージェントで転職先を探してもらう事です。
転職サイトとの大きな違いは、転職先を探して貰える事、本当に退職金が支払われるのか実際に職場に出向いて調査をしてくれる所です。
転職サイトは情報こそ載っていますが、自分で選ぶ必要がありますし、探す手間が発生します。勿論情報をくれる転職サイトもありますが、転職エージェントは登録者の希望通りの園をピックアップした上で、きちんと希望に沿った園を絞って紹介してくれます。
退職金の有無もきちんと確認してくれるので、入職してから話が違うという事もありません。
退職金は貰える所で働いた方がお得!今すぐ確認しよう
保育士は幸いにも資格職なので、転職先は割とすぐに見つかる方の業種です。
ですから、働き先がないなどの心配で転職を躊躇う必要はありません。
先の事も見据え、自分が働いている園は退職金はどういう形になっているのか、しっかりと確認しておきましょう。