保育士は子どもと触れ合う楽しそうな仕事だと、世間一般では考えられています。
実際に保育士に憧れる養成学校の生徒でも、『子どもと触れ合うボランティアが楽しかったから』『毎日子ども達と触れ合えるから』という理由で保育士を志した人も多いです。
しかし、現場で働く保育士達は毎日多大なストレスに耐えながら頑張っているのです。
今回は保育士のストレスの原因、その原因が理由で辞職を考えている際の対処法を紹介していきます。
目次
保育士のストレスの原因、要因は?
では、まず保育士のストレスの原因を探っていきます。
保育士同士の人間関係
離職理由の1位、2位に必ず挙がるのが、保育士同士の人間関係です。
同じ志を持つ仲間であっても、以下の様な理由から人間関係に亀裂が入ってしまう事があります。
・学歴での昇進の前後
・保育観での違い
・新人いじめ
・保育園にある派閥
・贔屓
保育所によっては、経験もですが学歴(※四年制大学卒業の幼児教育学部など)を優先的に考えて昇進させる所もあります。
その為、前から働いている先輩保育士から快く思われずにいじめが起こる場合もあります。
また、保育所にはほとんどの場合、保育士がバラバラな方向を向かない様に保育理念・保育方針を定めています。
しかし、働いている中で自分が養った保育観を信用し、その保育観に沿わないからときつい態度をとる保育士もいます。
現場は人手不足なので丁寧な指導も難しく、おろおろしている新人にストレスをぶつける保育士や、上の立場の人間から可愛がられるのを疎む人もいます。
仕事が多過ぎる
保育士は激務です。
日中は子ども達と共に身体を目一杯動かしますし、抱っこなどの力仕事もあります。
子ども達が帰ってからも、掃除や行事の準備、日誌などがありなかなか帰れません。
帰れたとしても、園で出来なかった仕事を持ち帰って行っている人が多いです。
子ども達と遊ぶだけというイメージが強いですが、それに伴う雑務は全て保育士が行っています。
更に、独自の保育を取り入れて運営している園では、その独自の保育法を身に付ける為の勉強や研修も行われています。
仕事が多過ぎて、自分の時間が持てないと悩みストレスになっているのです。
保育士を辞めたいと思った時はどうしたらいい?
では、上記の様な問題にぶつかってしまった際に、どう対処すればいいのでしょうか?
具体的な対処策を以下で紹介していきます。
別の保育園に転職する
やはり、一番満足かつ根本的に解決できるのは転職です。
転職する事で環境をリセット出来る事、自分のライフスタイルに合った園に就職し直す事が出来ます。
一般的に、転職ばかりをするのは転職先に悪いイメージを与えそうですが、保育士は人材不足が続く業界なので、転職回数が多くても、前の職場での勤続年数が短くても気にされません。寧ろ、一度でも保育士を経験しておけば有利になります。
『残業の少ない園』『勉強する事が少なくて済む園』など、自分の中で希望する事柄をまとめてから、是非転職へと踏み切ってください。
外部に相談したり、信頼出来る保育士に相談する
どうしてもその職場で頑張りたいという人は、まず内部に仲間を見つける事と、外部の組織に助けを求める事を視野に入れてください。
人間関係や仕事場の悩み・業務が多過ぎるなどの業務内容に関して相談に乗ってくれる窓口があるので、電話で相談してください。
職場の中でも、信頼して相談できる先輩保育士・同期を見つけ、話を聞いて貰いながら自分の悪い所も改めつつ結束して仕事に当たりましょう。
保育士自体を辞める必要はない!転職して保育士を続けよう
『子どもと接する仕事がしたい』と希望を持ち、折角就職したのに人間関係や仕事内容だけで辞めてしまうのは勿体無いですよね。
環境を変えれば希望を持って再び働ける筈です。自分の環境を変えて、やり甲斐を持って保育士をやる為にも是非転職を視野に入れて動いてみてください。